スイスHoffmann-La Roche社は7月13日、上皮成長因子受容体(EGFR)阻害剤のエルロチニブ(商品名:タルセバ)による化学療法後の維持治療によって、進行性非小細胞肺癌の全生存期間(OS)が有意に延長したと発表した。国際的なフェーズ3試験「SATURN」の最終解析によるもの。詳細な結果は7月末からサンフランシスコで開催される第13回世界肺癌会議で報告される予定だ。

 SATURN試験は多施設共同の無作為化二重盲検試験。白金系製剤を中心とした化学療法を4サイクル行った後、進行が見られなかった患者に対し、維持治療としてエルロチニブもしくはプラセボを投与した。主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)は、エルロチニブ群で有意に改善したことが既に報告されている。今回発表された全生存期間は副次評価項目とされていた。

 同社と米OSI Pharmaceuticals社は、PFSの結果に基づき、今年3月、欧州医薬品審査庁(EMEA)および米食品医薬品局(FDA)にエルロチニブの適応追加申請を提出している。日本では現在、切除不能な再発・進行性で、化学療法施行後に増悪した非小細胞肺癌を適応疾患として承認されている。