メディネットは、7月1日、東京大学医学部附属病院と共同で、樹状細胞ワクチン療法を用いた腎細胞癌に対する臨床研究を開始したと発表した。原発巣が切除可能な転移性腎細胞癌患者が対象。分子標的薬のスニチニブと樹状細胞ワクチン療法を併用する術後補助療法の安全性と有効性を評価検討する。研究責任医師は東京大学医学部附属病院泌尿器科・男性科教授の本間之夫氏。

 腎細胞癌の術後補助療法としては、サイトカイン療法が広く行われているものの、確立した方法はないのが現状だ。スニチニブは、手術不能の腎細胞癌の第一選択薬とされるが、術後補助療法の適応はない。樹状細胞ワクチン療法は、免疫細胞療法の一種。投与した樹状細胞が、癌細胞の表面にある特有の分子を認識すると、癌細胞を攻撃するTリンパ球が誘導される。

 メディネットは、樹状細胞加工技術を試験に提供する。同社の樹状細胞加工技術は、米MaxCyte社と共同開発したセル・ローディング・システムと、ゾレドロン酸によって樹状細胞を感作する処理技術を組み合わせたもので、抗原取り込み能と細胞障害性T細胞(CTL)の誘導能を向上させることが確認されているという。