膀胱癌の新しい治療薬が、近々欧州で承認されそうだ。フランスLaboratoires Pierre Fabre社は6月26日、同社のビンカアルカロイド系微小管重合阻害剤vinflunine(商品名:JAVLOR)について、欧州医薬品審査庁(EMEA)の下部組織である医薬品委員会(CHMP)が「進行性または転移性の膀胱癌の治療薬として承認するという見解を示した」と発表した。

 vinflunineは、白金系抗癌剤を含むレジメンによる前治療に失敗した進行性または転移性の、尿路上皮の移行上皮癌に対し、単剤療法の治療薬として用いられる。

 欧州の膀胱癌罹患率は非常に高く、1年間で新たに10万人が発症し、5万人が膀胱癌で死亡すると推定される。その多くは喫煙に関係している。

 CHMPの今回の肯定的な見解は、フェーズ2試験2件と、白金系抗癌剤を含むレジメンによる前治療に失敗した膀胱癌の転移の治療を適応として実施されたフェーズ3無作為化試験1件の結果に基づくもの。

 EMEAが販売承認を行えば、vinflunineは前述の移行上皮癌の成人患者に対し、欧州で承認された初の単剤療法の治療薬となる。

 同社のCEO、Jean-Pierre Garnierは、「vinflunineに対しCHMPが発表した見解は、本剤が有する治療上の利益を確認するものだ。医学的なニーズが満たされていないと考えられる本領域において、vinflunineは医師と患者に革新的な治療をもたらすことになる」と述べた。