米Pfizer社は6月25日、進行性膵島細胞腫瘍に対するスニチニブ(商品名:スーテント)の無作為化フェーズ3試験で、主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)中央値がプラセボ群では5.5カ月であったのに対し、スニチニブ群では11.1カ月と有意に(5.6カ月)延長したと発表した。

 膵島細胞腫瘍は膵内分泌腫瘍とも呼ばれ、膵臓のランゲルハンス島を中心とした内分泌細胞に発生する腫瘍。一般に膵癌といわれるのは膵外分泌系の膵腺癌で、膵癌の大半を占める。一方、膵内分泌腫瘍はまれな癌で、人口10万人あたり1人以下とされる。

 フェーズ3試験では、スニチニブ投与(37.5 mg/日)と支持療法(BSC)を行う群(75人)とプラセボ投与とBSCを行う群(79人)を比較した。スニチニブ群のPFS中央値は11.1カ月、プラセボ群は5.5カ月で、ハザード比は0.397(p<0.001)だった。

 スニチニブ群において新たな有害事象は認められなかった。スニチニブ群におけるグレード3/4の主な有害事象は、好中球減少(12.3%)、高血圧(8.8%)、腹痛(7%)、下痢 (7%)、低血糖(7%)、手足症候群(7%)。今回の結果は6月24日から27日にスペイン・バルセロナで開催された第11回 世界消化器癌会議(World Congress on Gastrointestinal Caner)でも発表された。

 独立データモニタリング委員会(DMC)は今年3月、スニチニブ投与によるベネフィットが確認され、主要評価項目に達したことから試験の早期中止を勧告、同社は試験を中止した。

 試験の責任医師で、フランスBeaujon大学病院のEric Raymond氏は、「スーテントは膵島細胞腫瘍の患者においてPFSの顕著な改善を示した。進行癌で治療の選択が限られている患者にとって、これは勇気付けられるニュースだ」とコメントしている。