ドイツMerck社は6月22日、ホルモン受容体陽性の進行乳癌患者を対象に、乳癌ワクチン「Stimuvax」(BLP25リポソームワクチン)のフェーズ3試験を開始したと発表した。

 Stimuvaxは、糖たんぱく質抗原MUC1を発現している癌細胞に対して免疫反応を高めるよう設計された治療用癌ワクチン。MUC1は肺癌や乳癌、前立腺癌、結腸・直腸癌など多くの癌で過剰発現している。

 フェーズ3試験の名前はSTRIDE(STimulating immune Response In aDvanced brEast cancer)。北米、欧州、アジア、オーストラリアを含む30カ国以上の、およそ180施設で実施され、900人以上が登録する見込み。ただし日本は対象に含まれていない。

 エストロゲン受容体陽性もしくはプロゲステロン受容体陽性で、切除不能の局所進行、再発または転移性の乳癌患者を、「Stimuvaxとホルモン治療」の群と「プラセボとホルモン治療」の群に、無作為に2対1の割合で割り付ける。主要評価項目は無増悪生存期間で、そのほかに全生存期間やQOL、抗腫瘍効果、安全性を評価する。

 またStimuvaxに関して同社は、切除不能ステージ3の非小細胞肺癌を対象としたフェーズ3試験START (Stimulating Targeted Antigenic Responses To NSCLC)も行っている。30カ国以上で1300人以上が登録する予定という。