厚生労働省先進医療専門家会議は6月17日、「内視鏡的粘膜下層剥離術ESD)」を、大腸癌に対する先進医療として承認した。

 ESDとは、癌が粘膜表面からある程度の深さにとどまっている場合に行われる内視鏡治療の一つ。内視鏡の先端から特殊な器具を出して癌の周囲の粘膜を全周ぐるりと切り開き、癌を表層部からはがし取るという方法だ。

 2006年4月に早期胃癌を対象に、2008年4月には早期食道癌を対象に保険適応となったが、大腸は胃や食道に比べて腸管の壁が薄く、技術的に困難であるとして、保険適応にならなかった。

 先進医療制度は、保険適応外の新規の診断・治療技術に対し、保険診療との併用を認めることで、患者の自己負担額を軽くするための制度。個別の技術ごとに、医療機関からの申請に基づき厚生労働省が認可を行う。認可を受けると、医療行為のうち、先進医療分の費用は患者の自己負担となるが、診察、投薬、入院といった通常の保険診療と共通する部分は保険適応となる。