サンスター、静岡がんセンター、静岡県医師会が共同開発した「バトラー 口腔ケアシリーズ」

 頭頸部癌および食道癌の化学療法や放射線療法、造血幹細胞移植、多量の抗癌剤を使う化学療法などでは、口内炎、口腔内の乾燥が起こりやすく、患者のQOLを下げる大きな要因となる。サンスターは、このような口腔トラブルが起きていても患者がセルフケアしやすいように配慮した口腔ケア製品「バトラー 口腔ケアシリーズ」を2009年6月24日に発売する。

 バトラーシリーズの製品は、口腔保湿スプレー、保湿洗口液、歯磨き剤、歯ブラシ、粘膜ケア用のスポンジブラシの5点。静岡県立静岡がんセンター、静岡県歯科医師会との共同開発で、癌患者の口腔の観察と分析を基に、商品開発の優先課題を、口内の保湿、低刺激、清掃の効率性という3点に絞り込んだ。

 口内の保湿に対しては、マルトシルトレハロースを主成分として増粘剤などを加えた保湿剤を開発。また、洗口液、歯磨き剤などは浸透圧が生体内と同様になるように調節し、低刺激、つまり口内炎でもしみにくいようにした。歯ブラシの弾力性、スポンジブラシの形状も工夫し、粘膜への刺激を抑えるとともに狭い部位も清掃しやすくした。

 バトラーシリーズの開発は、静岡県東部における医療・健康関連の産官学連携プロジェクトである、ファルマバレープロジェクトの一環として行われた。共同開発のベースとなった専門的な口腔ケアを静岡がんセンターで手掛けてきた歯科口腔外科部長の大田洋二郎氏は、6月16日の製品発表会見で癌患者に対する口腔ケアの必要性を説明。「患者が自分で口腔ケアをしようとすると飛び上がるほど痛いので、退院後の管理はなかなかできなかったが、これらの製品を使えばセルフケアも楽になるだろう」と語り、癌専門病院と地域歯科医院の連携も進むという期待を示した。

 なお、バトラーシリーズの販売は静岡がんセンター、静岡県内の歯科医院の地域限定で始め、販売地域は順次拡大する予定。オンライン販売は、発売日の6月24日からサンスターのサイトで行う。