日本イーライリリーは5月20日、葉酸代謝拮抗剤ペメトレキセド(商品名:アリムタ)の切除不能進行。再発非小細胞肺癌への適応拡大が承認されたと発表した。

 ペメトレキセドは、癌細胞が生存するのに不可欠な酵素のうち、プリンおよびピリミジンの合成に使用される3つの酵素を阻害することで作用する。わが国では悪性胸膜中皮腫を対象に既に承認を獲得している。

 ペメトレキセドは、今後カルボプラチンと併用投与されることが予想されるが、日本人で化学療法歴のない進行非小細胞肺癌に、ペメトレキセドとカルボプラチンの併用投与が安全で有効であることを示すフェーズ1臨床試験の結果が、3月の臨床腫瘍学会で発表されていた。

 ペメトレキセドは非扁平上皮癌のファーストライン治療で生存を有意に延長することが明らかになっており、非小細胞肺癌の組織型による効果的な治療薬の選択が可能になる。

 組織型により効果が高まることは、非小細胞肺癌のファーストライン治療薬として行われた1725人の臨床試験で明らかとなっている。ペメトレキセド投与群と、ゲムシタビン、シスプラチン併用投与群を比較したところ、主要評価項目である生存期間についてペメトレキセド群は、併用群に対して非劣性を示した。さらに、予め計画計画された組織型別の部分集団解析の結果、腺癌および大細胞癌をあわせた非扁平上皮癌の患者では、生存期間中央値はペメトレキセド群が11.8カ月、併用群は10.4カ月で、統計学的に有意にペメトレキセド群で延長していた。