米Genentech社と米Biogen Idec社は5月19日、未治療または既治療の慢性リンパ性白血病CLL)を対象に、抗CD20抗体リツキシマブと標準的な化学療法の併用療法の申請を行ったと発表した。リツキサンと化学療法の併用は、欧州ではファーストラインの治療法として既に認可されている。わが国では、年間発生患者数が少ないことから、臨床試験の実施が困難と考えられており、海外データの活用した申請を認めるなど、弾力的な対応が厚生労働省に求められそうだ。

 米国での申請は、CLLを対象にした2つのフェーズ3臨床試験CLL8とREACH試験の結果に基づいて行われた。

 CLL8試験は未治療のCLL患者817人を対象に行われた。患者はフルダラビンとシクロホスファミドのみを投与するFC療法群(409人)と、リツキシマブを併用するFCR療法群(408人)に無作為に割り付けられた。

 28日を投与1サイクルとして、FC療法群には、1日目から3日目までフルダラビン25mg/m2とシクロスホスファミド250mg/m2を静注投与した。FCR療法群にはFC療法に加えて1日目(1サイクル目は0日目)にリツキシマブを投与した。リツキシマブは1サイクル目は375mg/m2の投与量とし、2サイクル目以降は500mg/m2とした。どちらも6サイクルずつの投与が行われた。この試験の主要目的は、奏効率と無増悪生存期間だった。

 試験の結果、全体の奏効率は、FCR群が92.8%に対してFC群が81.2%と、FCR群が有意に高かった。完全奏効(CR)率もFCR群が50.4%、FC群が29.9%と、FCR群が有意に高かった。無増悪生存期間の中央値は、FCR群が42.8カ月だったのに対してFC群は32.3カ月だった。

 REACH試験は、17カ国で552人の再発または難治性のCLL患者を対象に行われた。被験者は、平均して1回の前治療を受けており、アルキル化剤単剤の治療を受けた患者が66%、プリン誘導体治療を受けた患者が16%、併用化学療法を受けた患者が18%だった。

 28日を投与1サイクルとして、FC療法群には、1日目から3日目までフルダラビン25mg/m2とシクロスフォスファミド250mg/m2を静注投与した。FCR療法群はFC療法に加えて1日目(1サイクル目は0日目)にリツキサンを投与した。リツキサンは1サイクル目は375mg/m2の投与量とし、2サイクル目以降は500mg/m2とした。試験の主要評価項目は無増悪生存期間だった。

 試験の結果、FC療法群の無増悪生存期間は20.6カ月だったのに対してFCR療法群の無増悪生存期間は30.6カ月と10カ月延長した。完全奏効率はFC療法群が13.0%だったのに対して、FCR療法群は24.3%となった。奏効率はFC療法群が58.0%に対してFCR療法群は69.9%となった。