米BioCryst Phamaceuticals社は5月14日、皮膚T細胞リンパ腫CTCL)の治療薬「Forodesine」について、第2相試験の長期データを発表した。このデータは、5月29日から6月2日に米オーランドで開催される第45回米国臨床腫瘍学会ASCO)のポスターセッションで報告される予定。Forodesineは、T細胞とB細胞の増殖に不可欠なプリンのサルベージ経路に関与する酵素であるプリンヌクレオシドホスホリラーゼ(PNP)に対するトランジション・ステート・アナログ阻害剤である。

 本試験はオープンラベルの増量試験で、Forodesineを40〜320mg/m2、1日1回、4週間投与して評価し、最大耐用量(MTD)と生物学的至適用量(OBD)を決定した。OBDは80 mg/m2と判断された。

 本試験に追加登録した患者では、この80mg/m2での長期投与の安全性と臨床的有効性を評価した。主要評価項目は奏効率で、厳密に測定するアセスメントツールを用いて50%以上の改善と定義した。

 Intent to treat解析対象者における奏効は、64人中17人(27%)で、80mg/m2の用量を投与した36人中の14人(39%)も含まれる。2008年10月の時点で、64人中9人(14%)が12カ月以上Forodesineの投与を受けた。

 この9人中、6人は治療を中止している。うち4人は疾患の進行による中止、1人は同意の撤回、1人は有害事象(びまん性大細胞型リンパ腫)による中止だった。6人の治療期間の中央値は440日であった。残りの3人の治療期間は、2008年10月1日までで、それぞれ416日、710日、863日であった。

 「この第2相試験は、標準治療で効果が得られなかったすべてのステージのCTCL患者に対し、経口PNP阻害剤Forodesineの安全性と有効性を詳細に示すものだ」とMD Anderson Cancer CenterのMedicine and DermatologyのMadeleine Duvic教授は話した。 

 12カ月以上Forodesineの投与を受けた9人に最も多くみられた有害事象は嘔気(44%)で、疲労(22%)、末梢浮腫(22%)、呼吸困難(22%)、尿円柱(22%)がこれに続いた。グレード3以上の有害事象はびまん性大細胞型リンパ腫と末梢浮腫だった。本剤に関連する血液毒性や感染の有害事象は報告されていない。グレード3のリンパ球減少とCD4が200未満となったのは9人中、それぞれ8人と4人であった。