アステラス製薬は、抗体医薬品であるAGS-1C4D4膵癌を対象にしたフェーズ2臨床試験を欧米で開始したことを明らかにした。5月14日に開催された同社の2009年3月期決算説明会で公表した。

 AGS-1C4D4は前立腺幹細胞抗原を認識する抗体医薬品。フェーズ1試験は前立腺癌を対象に実施していたが、有望な結果が得られず、膵癌でフェーズ2を開始したもの。薬剤の詳細については9月に開催予定の研究説明会で明らかにするという。

 同決算説明会で、アステラス製薬代表取締役社長の野木森雅郁氏は「癌領域に本格的に参入する」と表明、自社のゲノム技術などと買収した米Agensys社の抗体技術を組み合わせることで、強みを発揮できるとした。現在、臨床に入っている抗癌剤は抗体医薬品が3つ、低分子医薬品が3つある。基礎から前臨床までには、抗体医薬品、低分子医薬品のそれぞれで12品目ずつあるという。また、新規標的分子を10以上同定しているとしている。