カナダOncolytics Biotech社は5月12日、ヒト・レオウイルスを用いた静注薬「REOLYSIN」の多施設共同フェーズ2試験で、肉腫患者52人が登録され、登録は完了したと発表した。また現時点の解析結果を5月末に開催される米国臨床腫瘍学会(ASCO)で発表する予定であることも明らかにした。

 レオウイルスは、癌遺伝子Rasが活性化した腫瘍細胞において、特異的に複製され、最終的に腫瘍細胞を死滅させることが期待されている。

 このフェーズ2試験「REO 014」は、標準治療が無効であった骨肉腫や軟部肉腫などの患者を対象に、奏効率と奏効期間および安全性を評価する。患者には第1日目から5日目にREOLYSINを静脈投与し、これを28日置きに継続した。

 主要評価項目は、52人のうち少なくとも3人が、6カ月以上のSDを超えることとされていたが、2008年末にその主要評価項目は達成した。現時点で評価可能な33人において6カ月以上のSDは5人、このうち1人はSD の状態が16カ月以上続いているという。

 治験責任医師であるUniversity of Texas Health Science Center のMonica Mita氏は、「REOLYSINは忍容性が高く、多くの患者に臨床的ベネフィットをもたらしている」と述べている。