進行再発大腸癌に対して、2次治療以降にベバシズマブを併用する化学療法は、外来で安全に実施でき、有効性も海外の報告と同等であることが明らかとなった。成果は5月7日から9日に札幌市で開催された日本消化器病学会総会で、慶応義塾大学医学部外科の代永和秀氏によって発表された。

 研究グループは、2007年8月から2009年3月までの間に、切除不能・進行再発大腸癌患者で2次治療以降にベバシズマブ併用化学療法を行った20人について解析を行った。患者の年齢中央値は69歳(47-83)だった。1次治療としてFOLFIRIまたはTEGAFIRIを受け、2次治療としてFOLFOXとベバシズマブの併用を受けた患者が9人、1次治療としてFOLFIRIまたはTEGAFIRI、2次治療としてFOLFOX、3次治療としてFOLFIRIとベバシズマブの併用を受けた患者が2人、FOLFOXとベバシズマブの併用を受けた患者が2人だった。

 1次治療としてFOLFOXを受け、2次治療としてFOLFILIとベバシズマブの併用を受けた患者が3人、FOLFOXとベバシズマブを受けた患者が2人、2次治療でFORFIRIを受け、3次治療でFOLFOXとベバシズマブの併用を受けた患者が2人だった。治療サイクル数中央値は8.5(1-21)。観察期間中央値は12カ月(4-19)だった。

 抗腫瘍効果は、完全奏効は0人、部分奏効(PR)が1人、安定状態(SD)が14人、増悪(PD)が4人、評価不能が1人だった。奏効率は5.3%、腫瘍制御率は78.9%となった。無増悪生存期間中央値は7.0カ月だった。

 有害事象はグレード3の白血球減少が5人、食欲不振が1人、口内炎が1人、末梢神経障害が3人に認められた。また、ベバシズマブに関連の深い副作用としては高血圧がグレード1が5人、グレード2が1人に、蛋白尿がグレード1が5人、グレード2が3人、鼻出血がグレード1が5人に認められた。