英GlaxoSmithKline社は4月27日、デュタステライド(商品名アボダート:Avodart)の前立腺癌発症予防効果と安全性を調べたRREDUCE試験で、主要エンドポイントを達成したと発表した。4年間のデュテステライド投与が、生検により検出されるあらゆる前立腺癌のリスクを23%低下させることが明らかになった。試験結果の概要は、米シカゴで開催された米国泌尿器科学会で報告された。

 RREDUCE試験は、前立腺癌リスクが高い男性を対象とする国際的な二重盲検の無作為化試験だ。

 過去6カ月間に前立腺の生検を受けて陰性という結果を得ており、前立腺の体積が80cm3以下だが、PSA値の上昇が見られる男性を登録した。PSA値は、50-59歳で2.5〜10ng/mL、60-75歳では3.0〜10.0ng/mLを条件とした。

 計8121人の男性を登録し、4049人をデュタステライド(0.5mg/日)、4072人を偽薬に割り付け、4年間投与した。試験期間中の前立腺癌診断は1516人で、659人がデュタステライド群、857人が偽薬群の患者だった(p<0.0001)。

 2次エンドポイントとして、両群の前立腺癌発症者の診断時のグリーソン・スコア(スコア2が最も悪性度が低く、スコア10は最も悪性度が高い)を比較した。その結果、グリーソン・スコアが7-10の患者の割合には有意差はなく(デュタステライド群は3298人中220人で6.7%、偽薬群は3406人中233人で6.8%、p=0.81)、グリーソン・スコアが8-10の患者についても有意差は見られなかった(デュタステライド群0.9%、偽薬群0.6%でp=0.15)。

 最も多く見られた治療関連有害事象は、勃起不全(デュタステライド群9.0%、偽薬群5.7%)、性欲減退(3.3%と1.6%)、女性化乳房(1.9%と1.0%)などで、過去に行われたデュタステライドの臨床試験で見られたのと同様だった。

 デュタステライドは1型と2型の5-アルファ・リダクターゼを阻害する。これらの酵素はテストステロンをジヒドロテストステロンに変換する反応に役割を果たす。前立腺組織には1型、2型の両方が存在すること、前立腺癌では1型の発現が上昇していることが明らかになっている。

 米国では、デュタステライドは、中等症から重症の良性前立腺肥大患者に対する治療薬として2002年に承認されている。尿路症状を改善し、急性尿閉のリスクを低減、前立腺肥大に関連した手術の回避に役立つことが示されている。

 現時点では、この薬剤を前立腺癌の治療または予防に用いることは許可されていない。