抗インターロイキン6IL-6)抗体であるCNTO328が、再発上皮性卵巣癌の治療薬になる可能性が明らかとなった。フェーズ2試験の中間解析で有望な結果が示された。成果は4月18日から22日にデンバーで開催された米国癌研究会議AACR)で英Barts and the London School of MedicineJermaine Coward氏によって発表された。

 フェーズ2臨床試験は最大3種までの白金系抗癌剤の治療を受けたか、ファーストラインの治療として白金系抗癌剤の治療を受けている最中、または完了してから6カ月以内に再発した卵巣癌患者を対象に行われた。患者にはCNTO328を2週間置きに5.4mg/kgを静脈内投与した。FDG PET-CTスキャンによる評価前には最大で5回までの投与とし、完全奏効(CR)、部分奏効(PR)、安定状態(SD)の有効性が見られた患者には最大で12回まで投与することとした。その時点で有効性が継続していた場合には治療を6カ月延長すると決めた。

 2007年8月に試験を開始してから、現在までに17人の患者が登録されており、16人が少なくとも3回のCNTO328の投与を受けており、RECIST評価もしくは腫瘍マーカーCA-125による評価で、1人の患者がPR、6人の患者がSDとなった。臨床効果のあった7人中4人で、3回の治療後に倦怠感の改善が認められた。

 IL6のサロゲートマーカーであるCRPが最初の6週間の間、検出限界だった患者は8人おり、臨床効果のあった6人全員が含まれていた。サイトカインプロファイリングを調べたところ、臨床効果の認められた患者では、IL-6に加えて、IL-1β、IL-8、IL-10、TNF-α、CCL-2のレベルが病状が進行したグループよりも低下していた。

 CNTO328に関連した副作用は見出されていないという。