進行膵癌に、抗血管内皮成長因子VEGF)抗体ベバシズマブゲムシタビン静脈投与5-FUの併用が有効である可能性が明らかになった。多施設フェーズ2試験で有望な結果が示された。成果は、4月18日から22日にデンバーで開催された米国癌研究会議AACR)で米The Ohio State University Medical CenterL.Katherine Martin氏によって発表された。

 フェーズ2臨床試験は、未治療の進行膵腺癌患者を対象に、28日を1サイクルとして1日目と15日目にベバシズマブ10mg/kgを投与し、次にゲムシタビン1000mg/m2を100分間で投与し、さらに5-FU2400mg/m2を48時間にわたって投与した。主要評価項目は治療開始から24週時点でのRECIST評価による無増悪患者の率とした。

 全身状態の良い(PS0-1)42人の患者が、2007年1月から2008年10月までに3施設から登録された。患者の年齢中央値は60歳だった。95%に40人の当たる患者が4期と判定されていた。

 試験の結果、現在RECIST評価可能な38人のうち、治療開始から24週時点で無増悪だった患者は18人で47%に上った。部分奏効(PR)が28%、安定状態(SD)が51%の患者に認められ、腫瘍増殖制御率は77%だった。

 39人の患者でCA19-9値が高値となっていたが、治療により59%の患者が25%以上の数値の減少がみられ、54%が50%以上の数値の減少が認められた。増悪までの時間(TTP)の中央値は7.5カ月(95%信頼区間4.0-8.4)だった。36%に当たる14人の患者が生存している。全生存期間中央値は9.9カ月(95%信頼区間5.2-17.6)だった。

 頻度が多かった副作用は貧血(69%)、倦怠感(69%)、吐き気(67%)、嘔吐(55%)だった。グレード3の副作用は、深部静脈血栓症(7%)、倦怠感(14%)に見られた。グレード4の貧血が1人の患者で認められた。