再発膠芽細胞腫患者に対する血管内皮成長因子受容体チロシンキナーゼ阻害剤cediranibの生存に関する効果を、1回目の投与後に予測できるバイオマーカーが明らかになった。cediranibのフェーズ2試験での解析から明らかになった。cediranibの効果が高い患者の同定に使える可能性がある。成果は4月18日から22日にデンバーで開催された米国癌研究会議AACR)で、米Massachusetts General HospitalRakesh K.Jain氏らのグループによって発表された。

 研究グループは、advanced MRIを用いて、血管の正常化を測定するインデックスを作成した。MRIによる情報を基に、血管透過性(Ktrans)、微小血管容量を測定するとともに、循環IV型コラーゲン量を定量し、その結果を組み合わせたものだ。31人の患者が登録されたcediranibの再発膠芽細胞腫に対するフェーズ2臨床試験で、cediranibの投与前と患者がcediranibの投与を受けた翌日の血管の正常化の度合いを測定し、全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)との関係を比較した。その結果、1回目の投与後の血管の正常化の度合いが高いほど、全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)が長くなることを見出した。

 Jain氏は、「我々の研究結果は、治療開始の一日後にイメージングと血液検査で治療に反応する患者を同定できることを示唆している。もしこの手法がより大規模な研究で実証されれば、効果のある患者には治療を継続し、効果が見込めない患者はより早期に他の治療法に切り替える道具として使うことができるだろう」と語った。