Poniard社は4月20日、再発性の小細胞肺癌SCLC)患者における白金系抗癌剤picoplatinの第2相臨床試験の結果が「Journal of Clinical Oncology(JCO)」誌に掲載されたと発表した。前治療の白金系抗癌剤を含む1次治療の化学療法で効果がない、または1次治療を受けても6カ月以内に進行したSCLC患者を対象とした、この第2相非盲検多施設共同試験では、picoplatinによる生存期間のベネフィットが証明された。白金系抗癌剤に難治性および抵抗性の患者の全生存期間の中央値は27週、1年生存率の中央値は17.6%であった。

 SCLCは進行が早く、診断時には広範に播種していることが多い。SCLCは化学療法を行っても進行し、患者の予後はステージによらず極めて不良である。有効な2次治療が求められているが、白金系抗癌剤に難治性または抵抗性のSCLCに対する2次治療として標準となる化学療法はない。

 picoplatinは固形腫瘍における化学療法に関し、白金系抗癌剤への抵抗性を克服するようデザインされている。第2相試験は北米と東欧で実施され、77人の白金系抗癌剤に難治性または抵抗性の患者などを対象とした。3週に1回の割合でpicoplatinが投与され、全生存期間の中央値は27週、無増悪生存期間(PFS)は9週であった。6カ月および1年の生存率はそれぞれ51%と17%で、病勢コントロール率は47%であった。最も頻度が高かった副作用は血小板減少や好中球減少などの血液毒性で、グレード3以上の神経毒性や腎毒性は認められなかった。また試験における治療関連死亡も発生しなかった。

 現在Poniard社は、第3相試験SPEAR(Study of Picoplatin Efficacy After Relapse)SCLC試験において、picoplatinの有効性と安全性の評価を進めている。本試験は、米食品医薬品局(FDA)によるSpecial Protocol Assessment(SPA)に従って実施されている。本試験で目標とした参加者登録数には2009年3月に到達した。

 JCO誌に掲載された論文の筆頭筆者で、picoplatinの臨床試験の試験責任医師であるJohn Eckardt氏は、「白金系抗癌剤に難治性および抵抗性のSCLC患者に新しい治療はどうしても必要だ。SCLCは進行が早く、患者が長期生存できる機会はわずかしかない。第2相試験でpicoplatinは、このような患者の生存期間を延長し、全般的に忍容性は良好であったことに勇気づけられる。同じ患者集団での第3相SPEAR試験のデータにより、致死性が高いSCLCの患者の生存につながる治療として、picoplatinの可能性が明らかになるだろう」と話している。

■米Poniard社のリリース
Poniard Announces Publication of Results of Picoplatin Phase 2 Study in Journal of Clinical Oncology