進行膵臓癌に対してエルロチニブゲムシタビンの併用が有効である可能性がアジア人で示された。韓国の1施設で行われたフェーズ2試験の結果明らかとなったもの。フェーズ2試験ではあるが、欧米で行われた両剤を併用するフェーズ3試験の結果よりも生存期間が約2カ月長い結果となったという。成果は4月18日から22日にデンバーで開催された米国癌研究会議AACR)で韓国Yonsei University College of MedicineのSemi Park氏によって発表された。

 フェーズ2臨床試験は、50人の進行膵臓癌患者を対象に、毎日100mgのエルロチニブの経口投与と1カ月を1サイクルとして1日目、8日目、15日目に1000mg/m2のゲムシタビンが投与された。投薬は2006年11月から2008年6月まで行われた。対象なった患者は全員化学療法を受けたことのない患者で局所進行癌患者が6%、遠隔転移のある患者が94%。発病年齢の中央値は62.7(39−82)で、70%の患者が男性だった。32%の患者が糖尿病を患っていた。

 試験の結果、奏効率は25.7%で、疾患制御率は57%だった。全生存期間中央値は8.13カ月(95%信頼区間 5.19-11.04)となった。無増悪生存期間中央値は2.43カ月。

 多かった副作用は皮疹、貧血、下痢、血小板減少症で、50人の患者のうち23人が皮疹を起こした。