スイスHoffmann-La Roche社は4月22日、大腸癌術後アジュバント(補助療法)としてベバシズマブをFOLFOXレジメンと併用したフェーズ3臨床試験NSABP C-08の主要評価項目が達成できなかったと発表した。FOLFOXレジメンのみ群と比べて癌再発リスクを低減することができなかった。NSABP C-08試験結果の詳細は、5月29日から開催される米国臨床腫瘍学会(ASCO)で発表されるという。

 Genentech社の上級副社長のHal Barron氏は、「C-08試験が主要評価項目を達成できなかたことに失望したが、一方で、我々の初期のデータレビューは、我々が早期大腸癌患者にベバシズマブが有効であることを信じ続けさせるものであり、ASCOでの発表を楽しみにしている」と述べ、早期の大腸癌、乳癌、肺癌のアジュバントとしてのベバシズマブの開発を継続する意向を示した。

 ベバシズマブを大腸癌のアジュバントとして投与する試験には、National Surgical Adjuvant Breast and Bowel ProjectNSABP)が実施したC-08試験以外に、Roche社が実施しているフェーズ3臨床試験AVANTがある。ベバシズマブとXELOXレジメンを併用する群、ベバシズマブとFOLFOXレジメンを併用する群、FOLFOXのみを投与する群を比較するもので、2010年に結果が出るとされている。

 NSABP C-08試験は2710人の患者が参加した試験で、米国国立癌研究所が支援している。NSABP C-08は、ステージ2または3の大腸腺癌を切除した患者の無病生存期間について、FOLFOXレジメンとベバシズマブの併用療法、またはFOLFOX単独療法を行った場合の効果を評価するためにデザインされた、第3相無作為化多施設試験。

 患者は、術後にFOLFOX6単独療法を6カ月間受ける群、またはFOLFOX6とベバシズマブの併用療法を6カ月間受けた後にベバシズマブの単独投与を6カ月間追加する群に、無作為に割り付けられている。