高線量の放射線治療が、ステージ3の肺癌患者の生存率を改善することが分かった。さらに、化学療法と同時に放射線治療を行うことで互いの治療効果が高まることも示された。研究成果の詳細は、International Journal of Radiation Oncology・Biology・Physicsの4月1日号に掲載された。

 研究は、ステージ3の非小細胞肺癌患者237人を対象に行われた。追跡期間の中央値は69.0カ月で、放射線治療単独群(106人)と化学療法に続けて放射線治療を行う群(69人)、化学療法との併用で放射線治療を行う群(62人)の3つに割り付けられた。

 放射線照射量は30-102.9Gy(中央値72Gy)の範囲で、主要評価項目は全生存率とされた。

 生存率の中央値は単独群が7.4カ月、化学療法後の放射線治療群は14.9カ月、化学療法との併用群では15.8カ月で、放射線単独群における生存率が最も低かった。

 「ステージ3と診断された肺癌患者にとって、手術は選択肢とはならず、生存率も一般的にかなり低いのが現状。生存率を改善する新たな方法を見つけることは、それが例えわずかな改善だとしても重要なこと」と同研究の執筆者の一人でU-M(University of Michigan )Medical School 放射線腫瘍学の准教授、Ann Arbor VA Healthcare System 放射線腫瘍学チーフのFeng-Ming Kong氏は述べている。