米Pfizer社は4月2日、進行性乳癌を対象としたスニチニブフェーズ3臨床試験のうち、1件(SUN 1170)の中止を発表した。同試験を継続しても、主要エンドポイントである無増悪生存期間(PFS)の改善が見られないと独立モニタリング委員会(DMC)が判断したためだ。現在、試験データが分析されている。

 スニチニブは経口のマルチキナーゼ阻害剤。癌の成長や増殖に関わる複数の分子をターゲットとしており、なかでも血管内皮成長因子受容体VEGFR)と血小板由来増殖因子受容体PDGFR)の2つが重要なターゲットだ。

 同フェーズ3試験は、進行性乳癌患者700人を対象に、スニチニブ単剤とカペシタピン単剤とを比較した多施設共同無作為化試験。スニチニブ 37.5mg を毎日投与する群と、カペシタピン1000-1250mg/m2を1日2回(1-14日まで)投与する群にランダムに割り付けられた。しかし、カペシタピン投与群と比べてスニチニブ投与群における有意差はみられず、統計的評価に基づいて継続しても無益であると判断されたもの。

 Pfizer社は、進行性乳癌患者を対象に、スニチニブ単剤と標準的な化学療法との併用における3つのフェーズ3試験と2つのフェーズ2試験を進めており、これらの試験を通してスニチニブの評価を行う意向を示している。

 また、乳癌以外では、非小細胞肺癌や大腸癌、肝細胞癌、ホルモン抵抗性の前立腺癌におけるスニチニブのフェーズ3臨床試験が進行中だ。