血流遮断型抗癌剤であるAVE8062進行固形癌患者を対象にしたフェーズ1試験の結果が公表された。患者は投与に耐えることができ、推奨用量を投与された患者の41%が安定状態(SD)となった。成果は3月23日から25日にオランダアムステルダムで開催された第7回International Symposium on Targeted Anticancer TherapiesTAT2009)でスイスIOSIのC.Sessa氏によって発表された。

 AVE8062は、コンブレタスタチン誘導体で、腫瘍細胞への酸素・栄養素の供給源となっている腫瘍血流を遮断することで効果を発揮する。味の素から2001年にフランスsanofi-aventis社にライセンスされている製剤だ。AVE8062はシスプラチン、ドセタキセルと併用するフェーズ1臨床試験と進行軟部組織肉腫を対象にしたシスプラチン併用フェーズ3臨床試験が行われている。

 発表されたフェーズ1試験は、進行固形癌患者を対象に3週間置きに静脈内投与された。各群の投与量は、それぞれ6mg/m2、8mg/m2、11.5mg/m2、15.5mg/m2、20mg/m2、22mg/m2、25mg/m2、30mg/m2、35mg/m2、42mg/m2、50mg/m2、60mg/m2とし、それぞれ6人程度登録され、推奨用量でさらに11人患者数を追加した。

 全部で83人の患者が治療を受けた。患者は大腸癌(29%)、卵巣癌(29%)が多かった。投与サイクル数の中央値は2.9だった。最初の用量増多の段階では、6mg/m2から42mg/m2までは用量制限毒性は見い出されなかった。50mg/m2群で1件の用量制限毒性(グレード3の腹痛)が見られ、60mg/m2群で2件の用量制限毒性(グレード3の腫瘍痛、グレード3の高血圧)が見られたことから、推奨用量は50mg/m2となった。50mg/m2の用量で11人の患者が追加されて投薬を受け、3人の患者が用量制限毒性を発現した(トロポニン上昇を伴うグレード4の急性冠動脈症候群、グレード3の腹痛、グレード3の背痛)。

 全体では血液学的、生化学的な項目で有意な異常は見出されなかったが、15人の患者で血圧の上昇が認められた。多かった副作用は無力症、頭痛、胸痛、腹痛だった。

 一方、効果は部分奏効(PR)以上の結果が得られた患者はいなかったが、50mg/m2の用量で41%の患者がSDとなった。