ハリコンドリンBの合成類縁体で微小管の伸長を阻害することで効果を発揮するE7389eribulin mesylate)が去勢抵抗性の転移性前立腺癌に有効である可能性が示された。特にタキサン系抗癌剤による治療を受けたことのない患者でより高い効果を示した。多施設シングルアームのフェーズ2臨床試験の結果示されたもの。成果は、2月26日から28日に米国オーランドで開催された2009 Genitourinary Cancers SymposiumASCO GU)で英Royal Marsden HospitalJ.S. de Bono氏によって発表された。

 フェーズ2臨床試験は、組織学的に前立腺癌と判定された去勢抵抗性の患者を対象に行われた。主要効果評価項目は2回連続して、投薬前のPSA値が50%以上減少したPSA反応率とされた。患者には21日を1サイクルとして1日目と8日目に1.4mg/m2のeribulin mesylateが投与された。PSA値の測定は投与サイクルの15日目に行われ、投与前のPSA値と比較された。合計108人(タキサン系抗癌剤を受けたことのない患者が58人、タキサン系抗癌剤を受けたことのある患者が50人)で、このうち効果の判定が可能だったのは105人(タキサン系抗癌剤を受けたことのない患者が58人、タキサン系抗癌剤を受けたことのある患者が47人)だった。

 試験の結果、PSA値が50%以上減少したのはタキサン系抗癌剤を受けたことのない患者で13人(22.4%)、タキサン系抗がん剤を受けたことのある患者で4人(8.5%)だった。

 測定可能な腫瘍があった患者62人(タキサン系抗癌剤を受けたことのない患者が33人、タキサン系抗癌剤を受けたことのある患者が29人)で奏効率を調べたところ、タキサン系抗癌剤を受けたことのない患者では部分奏効(PR)が5人に認められ奏効率は15.2%だったが、タキサン系抗癌剤を受けたことのある患者では0%だった。