新規白金系抗癌剤であるpicoplatinドセタキセルプレドニゾンの併用が転移性ホルモン療法抵抗性前立腺癌のファーストライン療法となる可能性が明らかとなった。フェーズ2試験の結果、文献的な評価で既存の治療法と比べて、RECISTによる奏効率は同等で、PSA奏効率が上回り、PSA値増悪までの期間が長いという。成果は、2月26日から28日に米国オーランドで開催された2009 Genitourinary Cancers SymposiumASCO GU)で米Poniard Pharmaceuticals社のR.Earhart氏によって発表された。

 フェーズ2臨床試験には、化学療法を受けたことのない転移性ホルモン療法抵抗性前立腺癌患者32人が登録された。このうち29人が実際にpicoplatinとドセタキセル、プレドニゾンの併用を受けた。3週置きに120mg/m2のpicoplatin、75mg/m2のドセタキセルを投与し、5mgのプレドニゾンを1日2回投与した。PSA奏効の定義は、「投薬前のPSA値から少なくとも50%減少した状態が4週間は持続すること」とした。

 試験の結果、PSA奏効率は、評価が可能だった27人で78%となった(95%信頼区間59-89%)。PSA値増悪までの期間の中央値は8.5カ月(95%信頼区間 6.9-11.8カ月)だった。測定可能病変のあった13人の患者で、1人が部分奏効(PR)、6人が安定状態(SD)となり奏効率は8%で、疾患制御率は54%だった。

 一方、最も多かった血液学的副作用は好中球減少症で、評価可能だった28人のうち、グレード4が9人(32%)、グレード3が4人(14%)だった。血小板減少症はグレード4が1人(4%)、グレード3が2人(7%)で、picoplatinの単独投与の場合に比べて、重症度も軽く、発現頻度も少なかったという。非血液学的な毒性は評価可能29人のうち、グレード3/4のものは、無力症(7%)、下痢(3%)、ALT上昇(7%)、AST上昇(3%)、発熱(3%)で、神経毒性は見られなかった。