肺癌白金系抗癌剤副作用の1つである吃逆しゃっくり)に、氷水を飲むことが有効である可能性が明らかになった。効果持続時間などが明確になっていないなどの課題はあるものの、患者が自ら容易に対処できる方法になることも期待できる。成果は、2月7日から8日に沖縄県宜野湾市で開催された第23回日本癌看護学会学術集会で、国立がんセンター東病院の菅野雄介氏によって発表された。氷水による鼻咽頭刺激が吃逆の抑制に働いている可能性があるという。

 癌化学療法における吃逆は、悪心嘔吐食欲不振など、苦痛を訴える患者が多い症状とは異なり、自然に消失する、苦痛を訴える患者が少ないことから、看護介入の確立には至っていないという。国立がんセンター東病院の5B病棟での発生率は、2004年のデータで約44%だった。塩酸クロルプロマジン柿のヘタの煎じ薬の内服などで対応しているという。
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 研究グループは、肺癌化学療法を受け、吃逆が出現し、嚥下障害がなく、研究に同意の得られた成人患者33人を対象に研究を行った。研究期間は2005年4月から2007年12月だった。患者は200mL程度のコップまたは湯呑みに氷片(約1cm3)を半分まで入れて、氷の高さ(約100mL)まで水を入れ、すべて摂取した。吃逆消失の自己評価を氷水を摂取してから5分後と設定した。

 その結果、33人中効果があったのは26人、効果なしが7人で、有効率は78.7%(95%信頼区間 64.9-92.7)だった。