米Pfizer社は2月3日、英国NICE国立医療技術評価機構)が、転移性腎細胞癌ファーストライン治療薬として、経口マルチキナーゼ阻害剤スニチニブの使用を推奨する最終審査報告書(FAD)を出したと発表した。対象は、免疫療法が可能で全身状態が良好な患者(ECOG PS 0または1)としている。

 NICEは医薬品や医療機器などの臨床上の有用性費用対効果を評価する独立機関で、英国の国民医療サービス(NHS)における使用が適切かどうかを判断する。NICEは以前より、スニチニブソラフェニブテムシロリムスベバシズマブの4剤の使用に関して審査を続けていたが、2008年9月、NICEはいずれも推奨しないとする報告書を出していた。しかし、スニチニブ治療による延命効果がもたらす付加価値や、製造者からの費用計画を考慮して再評価した結果、今回の結論に至ったという。

 ファーストライン治療としてのベバシズマブ、ソラフェニブ、テムシロリムスの使用、およびセカンドライン治療としてのソラフェニブとスニチニブの使用に関しては、2009年3月4日まで、NICEのWebサイトでコメントを募集し、3月11日の審査委員会で検討するとしている。

 スニチニブ(国内商品名:スーテント)は米国で2006年1月に承認された。国内では2008年4月に、根治切除不能または転移性の腎細胞癌、およびイマチニブ抵抗性消化管間質腫瘍GIST)の適応で承認されている。