英GlaxoSmithKlineGSK)社とデンマークGenmab社はこのほど、既存の治療に難治性の慢性リンパ性白血病CLL)患者の治療薬として、オファツムマブ(海外での商標;Arzerra)を米食品医薬品局(FDA)に生物製剤認可申請Biologics License ApplicationBLA)を行ったと発表した。認可されれば、オファツムマブは難治性のCLL患者に利用できる初の抗CD20モノクローナル抗体となる。

 西欧諸国では成人の白血病においてCLLの発症頻度が最も高い。既存の治療の多くが、有害事象に対処しなければならない一方で、奏効率は患者の25%未満に過ぎないことから、難治性のCLL患者には新しい治療が必要とされていた。

 「オファツムマブのBLAにより、難治性のCLL患者に新しい治療を提供できる可能性に近づいた。本申請はGenmab社製の抗体について提出した初のBLAであり、GSK社とのパートナーシップにおいて重要な業績である」とGenmab社の最高経営責任者であるLisa N. Drakeman氏は話した。

 今回の申請は、フルダラビンとアレムツズマブの両方で効果が認められなかったか、あるいは限定的であったCLL患者と、フルダラビンで効果が認められず、リンパ節における腫瘍が5cmを超える大きさのためアレムツズマブの投与対象と考えられなかったCLL患者、計138人を対象とした解析に基づく。主要評価項目は奏効率の評価だった。オファツムマブ単剤で治療した患者の全奏効率は、フルダラビンとアレムツズマブで効果が認められなかった群(n=59)で58%、フルダラビンで効果が認められず腫瘍が大きかった群(n=79)で47%であった。

 オファツムマブ投与で認められた最も頻度が高い有害事象は、投与に対する反応と感染に関連するものであった。患者の10%以上に認められた有害事象は、発熱、嗽咳、下痢、発疹、白血球数の減少などであった。本日までの臨床試験において、重篤だが管理可能であった投与に対する反応は患者の3%に認められた。頻度が極めて低い脳感染症であるが死亡や重度の障害を引き起こす進行性多巣性白質脳障害(PML)1例と、腫瘍崩壊症候群1例が報告されている。これらのデータは2008年12月の第50回米国血液学会(ASH)で報告された。

 両社はまた、初期治療で効果が認められなくなったCLL患者の二次治療として、オファツムマブをフルダラビンおよびシクロホスファミド(FC)と併用する第3相試験を追加して開始することも発表した。このオープンラベル試験では、オファツムマブとFCを併用する治療群とFCのみの治療群に再発性のCLL患者352人を無作為に割り付け、無増悪生存期間(PFS)を評価する。本試験の登録は間もなく開始される予定だ。