米Pfizer社は1月30日、経口血管新生阻害剤axitinibのフェーズ3臨床試験の中止を発表した。進行性膵癌患者を対象に、axitinibとゲムシタビンの併用療法とゲムシタビンの単独療法を比較した試験で、中間解析の結果、データ安全性モニタリング委員会(DSMB)が、主要評価項目である生存に改善が見られないと判断したためだ。

 axitinib(AG-013736)は、血管内皮細胞増殖因子(VEGF)受容体1,2,3を標的としたチロシンキナーゼ阻害剤。フェーズ3臨床試験の結果に関する詳細なデータは今後開催される学会等で発表される予定だ。

 フェーズ2臨床試験では、進行性膵癌患者103人を対象に、ファーストライン治療として、axitinibとゲムシタビンの併用は、ゲムシタビン単独に比べて、生存が延長する傾向が認められていた。ただし併用群の生存期間中央値は6.9カ月、ゲムシタビン単独群は5.6カ月で、統計的に有意差はなかった。 一方、安全性に関しては、併用群とゲムシタビン単独群でほぼ類似した安全性プロファイルを示していた。

 膵癌以外では、腎細胞癌のセカンドライン治療としてaxitinibのフェーズ3臨床試験が進行中であり、同社はこの試験に期待を寄せている。また非小細胞肺癌や大腸癌などでも、フェーズ2臨床試験が行われている。