喉頭癌を対象としたフェーズ3臨床試験において、抗癌剤放射線治療を交互に受ける治療法は、抗癌剤を連続投与した後に放射線治療を受ける治療法と類似した結果だったことをHead and Neck Cancer Cooperative Group and the EORTC Radiation Oncology GroupのJ.L.Lefebvre氏らのグループがJournal of the National Cancer Institute電子版の1月27日で報告した。

 局所進行性喉頭癌の治療は、抗癌剤と放射線による併用療法が手術に代わる有効な治療法であることは過去の試験から示され、広く取り入れられている。

 同試験で対象となったのは、手術可能な進行性の喉頭癌、あるいは咽頭癌の患者450人。シスプラチンと5-Fuによる治療を2サイクル受けて反応を示した患者を対象に、抗癌剤を連続投与した後に放射線治療を受ける群(224人)と抗癌剤と放射線治療を交互に受ける群(226人)とに無作為に割り付けた。

 抗癌剤を連続投与する群は、シスプラチンと5-Fuを2サイクル実施した後、腫瘍のサイズが50%以上縮小した患者を対象に更に2サイクルを実施。その後に計70Gyの放射線治療を行った。

 一方、放射線と抗癌剤を交互に実施する群は、シスプラチンと5-Fuを4サイクルと、その間に放射線治療(20Gy)を実施した。

 フォーローアップの中央値は6.5年で、両群における臨床的な有意差は認められなかった。全生存率の中央値は4.4年と5.1年で、無増悪期間の中央値は3.0年と3.1年だった。

 有害事象は、グレード3あるいは4の粘膜炎が、連続投与群で32%、交互投与群では21%にみられ、遅発性で深刻な浮腫がそれぞれ16%と11%に発生した。

 筆者の一人は、「同試験の目的は、毒性なしで抗癌剤と放射線による併用療法でのレジメンを確認することだったが、有効性の改善はみられなかった」と述べている。また、同試験における限界として、喉頭の温存に関する定義の制限があったことや禁煙の習慣に関するデータがなかった点なども示唆している。