ノバルティス ファーマは1月28日、根治切除不能または転移性腎細胞癌の治療薬としてエベロリムス(開発コード:RAD001)の製造販売承認申請を行ったと発表した。

 エベロリムスは、癌の増殖、成長、血管新生の調節因子であるmTORを持続的に阻害することで、腫瘍細胞の増殖抑制血管新生阻害を行い、抗腫瘍効果を発揮すると考えられている。

 エベロリムスの転移性腎細胞癌に対する有効性はRECORD1というフェーズ3臨床試験で明らかにされている。この試験は、VEGF受容体チロシンキナーゼ阻害薬による治療が無効となった転移性腎細胞癌の患者を対象とし、日本を含む10カ国、400人以上が参加した。結果は、エベロリムスがプラセボに比べ、無増悪生存期間を2倍以上に延長し、癌の進行リスクを70%減少させた。

 エベロリムスは、現在米国、EUなどで転移性腎細胞癌治療薬として承認申請中。また膵内分泌腫瘍乳癌リンパ腫、その他の癌に対し、単剤または既存薬との併用による開発が行われている。日本では、膵内分泌腫瘍を対象にしたフェーズ3、胃癌を対象にしたフェーズ2の臨床試験が行われている。