シスメックスと独Epigenomics社は1月22日、戦略的提携を発表した。シスメックスの高速かつ高感度のメチル化検出技術と、Epigenomics社のmSEPT9大腸癌メチル化DNAマーカーを組み合わせ、大腸癌を早期に発見するための血液検査法を開発するという。

 mSEPT9を癌マーカーとして用いることで、通常の血液検体から、大腸癌を早期発見できる。既に、合計約3500人を対象とした複数の臨床試験により、大腸癌マーカーとしての有用性が示されている。

 両社は分子診断検査に関する戦略的研究開発協力契約を締結、これに基づいて、シスメックスの分子診断用機器が血液中のmSEPT9検出に適しているかどうかを評価する計画だ。

 契約に基づく研究開発ライセンスと技術移転を通じて、シスメックスはEpigenomics社の技術の利用権を得る。また、同社から研究開発支援を受けるとともに、現在は研究目的でのみ市販されているmSEPT9製品を購入する。引き替えにEpigenomics社は、ライセンス料や研究開発資金などの支払いを受ける。

 好結果が得られれば、シスメックスは、mSEPT9を利用した大腸癌早期発見用血液検査の日本における開発と商品化を行う計画だ。両社は既にmSEPT9の非独占的な体外診断薬ライセンスに関する交渉を開始している。

 Epigenomics社は体液ベースの癌早期発見プログラムに焦点を当てており、mSEPT9以外にも、前立腺癌や肺癌の診断を目的とする開発が進行中のDNAメチル化バイオマーカーを複数保有する。