米Epeius Biotechnologies社は1月20日、化学療法抵抗性の転移性膵癌を対象にした、遺伝子治療薬REXIN-G」のフェーズ1/2試験で、腫瘍の縮小と病勢の安定が確認され、用量依存的に生存期間の改善も見られたと発表した。詳細は1月15日から17日にサンフランシスコで開催された2009 Gastrointestinal Cancers SymposiumASCO GI)で報告された。

 REXIN-Gは、サイクリンG1遺伝子の変異型を組み込んだレトロウイルスベクター。腫瘍細胞に特異的に作用し、細胞周期の調節に働くサイクリンG1遺伝子の活性を阻害して、腫瘍の増殖を抑制するとされる。米国食品医薬品局(FDA)は膵癌、骨肉腫、軟部肉腫の治療薬として、REXIN-Gをオーファンドラッグに指定している。フィリピンの食品医薬品局(BFAD)は、標準的な化学療法に抵抗性の固形癌を適応として迅速承認している。

 フェーズ1/2試験は、用量レベル1では Rexin-G 1×1011cfuを週に2〜3回、レベル2では2×1011cfuを週に3回、4週間にわたり静脈内投与した。

 その結果、用量レベル1では、3人で腫瘍増大がなく病勢が安定し、用量レベル2では、1人に37%の腫瘍縮小が、5人で病勢安定が見られた。さらに、生存期間も用量依存的に改善した。用量レベル1では、無増悪生存期間の中央値が3カ月、全生存期間の中央値が5カ月だったが、用量レベル2では無増悪生存期間は3カ月以上、全生存期間は9カ月を超えた。

 また今回の用量では用量制限毒性は認められず、十分な忍容性が確認されたとしている。

【訂正】1月23日に以下の訂正をいたしました。
第3段落中「フェーズ1/2試験は、4週間にわたり、REXIN-G(1×1011cfu)を用量レベル1では週に2回、レベル2では週に3回静脈内投与し、2週間休薬するスケジュールとした。」を「フェーズ1/2試験は、用量レベル1では Rexin-G 1×1011cfuを週に2〜3回、レベル2では2×1011cfuを週に3回、4週間にわたり静脈内投与した。」にいたしました。