切除不能大腸癌肝転移患者に標準的な化学療法レジメンであるFOLFOXレジメンFOLFIRIレジメン抗上皮成長因子受容体EGFR)抗体セツキシマブを併用投与すると、高い奏効率が得られ、肝転移の切除が40%以上で可能になった。多施設フェーズ2試験CELIM試験の結果、明らかになった。成果は1月15日から17日にサンフランシスコで開催された2009 Gastrointestinal Cancers SymposiumASCO GI)でドイツUniversity Hospital DresdenのG.Folprecht氏によって発表された。

 CELIM試験では、2004年12月から2008年3月までに切除不能大腸癌肝転移患者111人のうち56人にFOLFOXレジメンとセツキシマブの併用(FOLFOX群)を行い、55人にFOLFIRIレジメンとセツキシマブの併用(FOLFIRI群)を行った。年齢中央値は63.3歳で55%が技術的に肝転移切除不能な患者で、EGFR陽性が73%で、KRASの状態が調べることができた99人のうち71%が野生型だった。

 106人の患者が効果について評価可能で、109人が毒性の評価が可能だった。両群を合わせた評価で奏効率は62%で(FOLFOX群が68%、FOLFIRI群が57%)、KRAS野生型では70%だった。46%の患者が肝切除可能(RFAを含む)となり、34%の患者でR0切除ができた(R0切除ができたのはFOLFOX群が38%、FOLFIRI群が30%)。技術的に切除不能だった患者(57人)でR0切除ができた患者の割合は28%で、5個以上の転移があり切除不能だった患者(48人)でR0切除ができた患者の割合は40%で、KRAS野生型(67人)でR0切除ができたのは33%だった。

 頻度高く見られたグレード3/4の副作用は、皮膚毒性(33%)、好中球減少症(23%)、下痢(14%)、神経障害(10%)だった。