白金系抗癌剤をベースにした化学療法を受けたことのある進行または再発食道癌に、パクリタキセルの毎週投与が有効で、安全性も受け入れられる範囲であることがわが国で行われたフェーズ2試験で明らかとなった。成果は1月15日から17日にサンフランシスコで開催された2009 Gastrointestinal Cancers SymposiumASCO GI)で国立がんセンター東病院の田原信氏によって発表された。

 フェーズ2臨床試験には2006年6月から2007年3月までに56人が登録され、貧血のために投与されなかった3人を除き53人にパクリタキセルが投与された。53人中男性が46人で、年齢中央値が65.0歳、再発食道癌が41人で進行食道癌が12人だった。患者には49日を1サイクルとして1日目、8日目、15日目、22日目、29日目、36日目にパクリタキセル100mg/m2が投与され、2週間休薬が行われた。

 試験の結果、RECISTによる評価が可能だった52人中で完全奏効(CR)が4人、部分奏効(PR)が19人、安定状態(SD)が14人で奏効率は44.2%(95%信頼区間30.5-58.7)にも上った。フォローアップ期間中央値が9.1カ月で、奏効期間中央値が4.8カ月(95%信頼区間3.2-7.1)、全生存期間中央値は10.4カ月(95%信頼区間7.8-14.2)だった。フォローアップ期間中央値が3.9カ月で、増悪までの時間(TTP)の中央値は3.9カ月(95%信頼区間2.8-4.6)だった。

 頻度の高かったグレード3/4の血液学的な副作用は、好中球減少症(52.8%)、白血球減少症(45.3%)だった。頻度の高かったグレード3/4の非血液学的な副作用は食欲不振(9.4%)、倦怠感(9.4%)、便秘(7.5%)、肺炎(7.5%)、感覚神経障害(5.7%)だった。また、パクリタキセル投与に関連した死亡はなかった。