浜松ホトニクスとドイツBayer Schering Pharma社は、1月8日、癌の診断に関わる分子イメージング研究における新規物質の使用に関し、ライセンス契約を締結したと発表した。今回の契約によりBayer Schering Pharmaは全世界において、癌細胞と特異的に結合する一群の物質に関する研究開発および製品化の独占権を取得する。権利を得た物質をPETポジトロン放出型断層撮影)用のトレーサーとして用いることで、癌の診断を改善できる可能性があるという。

 浜松ホトニクスが開発した癌イメージング用のPET用トレーサーは、癌細胞が増殖するために細胞外から細胞内に特異的に取り入れる物質だ。正常細胞には取り込まれにくいように化合物の形が工夫されており、正常組織と癌組織のコントラストが非常に良いという。そのため、従来のPETによる癌診断よりも、さらに正確な鑑別および病期判定、癌治療の有効性の早期判定が可能になると期待できるとしている。