佐藤製薬は、甲状腺癌診断補助剤として、遺伝子組換えヒト型甲状腺刺激ホルモン(TSH)「タイロゲン」(ヒトチロトロピン アルファ)を1月13日に発売する。

 分化型甲状腺癌で甲状腺全摘または準全摘を受けた患者は、残存甲状腺組織または転移癌の有無を確認するために、年に1回から2回、定期検査を受ける。検査の際には甲状腺刺激ホルモンの分泌を高める必要があるため、現在は検査のたびに患者は甲状腺ホルモン剤の服用を2週間以上中断しなければならない。その結果、中断の間、寒気、便秘、体重増加などの甲状腺機能低下症状が起こり、また診断後の回復にも数週間かかることが患者の苦痛となっていた。

 今回発売されるタイロゲンを使用すれば甲状腺ホルモン剤の服用を中断する必要がなく、患者はQOLを低下させずに診断を受けることが可能になると期待される。