抗癌剤を開発している英国のAntisoma社は16日、化学療法に血管破壊剤ASA404(VDA)を併用すると、化学療法単独に比べて非小細胞肺癌の生存期間が延長することを示したフェーズ2試験の結果が、British Journal of Cancer誌に掲載されたと発表した。ASA404は小分子血管破壊剤で、腫瘍の生存や成長に必要な腫瘍血管を選択的に破壊するのが特徴だ。

 同試験で対象となったのは、ステージ3bあるいはステージ4の非小細胞肺癌(NSCLC)で、以前に化学療法による治療歴のない患者73人。化学療法にASA404を加えた併用群と化学療法のみの群とに無作為に割り付けた。

 化学療法群(36人)には、カルボプラチン(AUC 6mg/ml・min)とパクリタキセル(175mg/m2)、一方の併用群(37人)には、化学療法+ASA404(1200mg/m2)が最高6サイクルまで投与された。

 試験の結果、生存期間の中央値は化学療法群が8.8か月であるのに対して、ASA404投与群では14.0か月。無増悪期間はASA404群が5.4か月で、化学療法群は4.4か月だった。また、死亡リスクに関しては、ASA404投与群は化学療法群と比べて27%の減少が見られた。

 同試験は、フランス、ドイツ、オーストリア、ニュージーランドの病院で実施。治験責任医師の一人であるニュージーランドThe University of Auckland のMark McKeage氏は、今回フェーズ2試験で得られた延命効果や他のエンドポイントのデータ結果は、次のステップであるASA404フェーズ3臨床試験に向けての基盤となったと述べている。

 フェーズ3臨床試験「ATTRACT-1」は、今回のフェーズ2試験と同様、治療歴のないNSCLC患者を募集しており、また、初期治療後に再発したNSCLC患者を対象とした「ATTRACT-2」も間もなく開始される予定となっている。