慢性骨髄性白血病患者(CML)の慢性期患者にイマチニブを7年間継続投与した結果、長い期間寛解状態を維持できることが改めて明らかになった。CML患者にイマチニブを投与した場合とインターフェロン(IFN)にシタラビン(Ara-C)を加えて投与する場合を比較する国際試験、IRIS試験を7年間フォローアップした結果によるもの。データは今月上旬、サンフランシスコで開催された米国血液学会で、IRIS研究グループを代表して英ニューキャスル大学のStephen O'Brien氏によって発表された。

 臨床試験では1106人の患者を553人ずつイマチニブ群、IFN+Ara-C群に無作為に割り付け、血液学的寛解率、細胞遺伝学的寛解率、イベントフリー生存率、移行期(AP)または急性転化期(BC)への進行率、全生存率、副作用の頻度などについて評価した。1106人のうち554人が試験に継続参加しており、554人中545人はイマチニブの投与を受けている。このうち332人は最初からイマチニブを投与されたいた患者で、213人はIFN+Ara-C群から移行した患者だ。

 イマチニブ群に割り付けられた553人中イマチニブを継続投与された332人中細胞遺伝学的完全寛解(CCR)を達成しているのは317人で達成できていないのは15人だった。イマチニブ投与を中止した221人のうち安全性の問題で中止したのは43人、効果の問題で中止したのは82人、その他の問題で中止したのは96人だった。

 イマチニブ投与群の7年時点での全生存率は86%(CML関連死に限定すると94%)だった。イベント(血液学的完全寛解の喪失など)発生率は7年目は2.0%で、AP期/BC期に進行したのは0.4%だった。7年間のイベントフリー生存率は81%、7年間AP期/BC期に移行しなかった率は93%になった。

 分子遺伝学的大寛解達成率は7年目は6年目に比べてわずかに減少したが80%以上の高い率を維持していた。安全性については新たな問題は見出されなかった。