ヤクルト本社は、このほど米Celsion社から抗癌剤のドキソルビシン熱感受性リポソームに封入した薬剤「ThermoDox」の日本における商業化に関する独占的ライセンス契約を締結したと発表した。

 ThermoDoxを投与し、局所的に熱(40-42℃以上)を集中させることで、リポソーム内のドキソルビシンが放出される。この輸送技術を使うことで、高濃度のドキソルビシンを、標的腫瘍内に局所的に集めることができるという。

 ヤクルトは、日本における臨床開発の全ての必要事項を実施し、ThermoDoxの原発性肝癌およびその他の癌での適応取得と、販売承認申請を目指すという。

 Thermodoxは、現在、米国では、胸壁部乳癌患者を対象にしたフェーズ2臨床試験と、肝癌を対象にしたフェーズ3臨床試験を実施中だ。この切除不能肝細胞癌(HCC)患者対象に高周波アブレーション(RFA)併用群とRFA単独群とを比較する無作為化二重盲検によるフェーズ3、ThermoDox(熱感受性リポソームドキソルビシン)試験は、香港、台湾、韓国、カナダ、イタリアでも実施するための薬事的承認を得ており、また2008年末までには中国での試験実施合意の取得が期待されているという。