イマチニブとポリエチレングリコールを結合させたペグインターフェロン(Peg-IFNα2a)の併用が、イマチニブ400mg投与群に比べて、慢性期の慢性骨髄性白血病(CML)患者の分子遺伝学的寛解率を向上させることが明らかとなった。無作為化フェーズ3臨床試験SPIRITの結果示されたもの。成果は12月6日から9日にサンフランシスコで開催された米国血液学会でCHU de PoitiersのFrancois Guilhot氏によって発表された。

 SPIRIT試験は慢性期のCML患者を、対照群であるイマチニブ1日400mg投与群(159人)、試験群であるイマチニブ1日600mg投与群(160人)、イマチニブ1日400mg投与にAra-C(28日を1サイクルとして1日あたり20mg/m2を15日目から28日目に投与)を併用する群(158人)、イマチニブ1日400mg投与にPeg-IFNα2a(毎週90μg)を併用する群(159人)に分けて行われた。投薬は病気が進行するか、大きな副作用が起きた場合を除いて、少なくとも12カ月間行われた。試験の主要評価項目は全生存で、副次評価項目が血液学的効果、細胞遺伝学的効果、分子遺伝学的効果、忍容性だった。

 割り付け後1年たった636人の患者で、どの併用法をイマチニブ400mg投与の相手に選ぶべきか判断するために中間評価が行われた。

 被験者は2003年9月から2007年10月にリクルートされた。全患者のフォローアップ期間の中央値は36カ月(3-62)だった。6カ月時点で細胞遺伝学的完全寛解はイマチニブ600mg群が高かったが、12カ月時点では有意な差はなくなった。分子遺伝学的大寛解(MMR)率は、6カ月時点でイマチニブ400mg群が20%に対してイマチニブ-Peg-IFNα2a併用群は39%、12カ月時点でイマチニブ400mg群が38%に対してイマチニブ-Peg-IFNα2a併用群は57%と統計学的に有意な差がついた。BCR-ABLのmRNA量が標準化された基準値から4-log減少させた率は、12カ月時点でイマチニブ400mg群が15%、イマチニブ600mg群が18%、イマチニブ-AraC群が15%、イマチニブ-Peg-IFNα2a群が30%だった。

 グレード3/4の好中球減少症、血小板減少症がイマチニブ-AraC群、イマチニブ-Peg-IFN2a群で高い傾向が見られた。グレード3/4の非血液学的な毒性はイマチニブ-AraC群で44%、イマチニブ-Peg-IFN2a群で46%に認められた。しかし投与を中止した患者の割合は4群で差がなかった。