未治療の多発性骨髄腫患者で移植の適応にならない患者に対する標準治療であったMP(メルファラン-プレドニゾン併用)療法に対し、MPにボルテゾミブを加えたVMP療法は生存期間を有意に延長できることが長期間の観察で明らかとなった。データは12月6日から9日にサンフランシスコで開催された米国血液学会で、スペインHospital Universitario SalamancaのJesus F San Miguel氏が発表した。

 移植非適応の未治療多発性骨髄腫患者を対象に欧州、南北アメリカ、アジアで行われたVMP療法とMP療法を比較した大規模フェーズ3臨床試験VISTA(参加者682人)は、中間解析で主要評価項目であったTTP(増悪までの時間)や奏効率の差が統計学的に有意にVMP療法が優れていたことから、2007年に有効中止となった(フォローアップ期間中央値16.3カ月)。今回、中止後も継続して収集されていた生存率、次の治療、安全性に関するデータが発表され、生存期間の延長が示された(フォローアップ期間中央値は25.9カ月)。

 長期観察の結果、VMP療法、MP療法ともに全生存期間(OS)中央値は到達していないが、3年生存率はVMP療法群が72%、MP療法群が59%、ハザード比0.644(p=0.0032)でVMP療法群が死亡のリスクを36%低下させることが示された。予後因子の有無に関わらず、TTP、OSは差がなかった。次の治療法までの時間(TTNT)中央値はVMP群が28.1カ月に対して、MP群が19.2カ月とVMP群が優れていた。また、治療なし期間(TFI)中央値もVMP群が16.6カ月に対してMP群は8.4カ月だった。

 VMP群の38%、MP群の57%は次の治療法を選択したが、イベント発生なし率はVMP-次治療群の方がMP-次治療群を上回っていた。VMP療法のみの群とMP療法-次治療群を比較してもVMP群が良い結果となった。

 副作用はVMP群で胃腸障害、末梢感覚神経障害、倦怠感がMP群よりも多かったが管理可能な範囲だった。