再発または難治性の慢性リンパ性白血病(CLL)にフルダラビンシクロフォスファミドリツキシマブの併用投与(FCR療法)が高い効果を持つことが明らかとなった。国際的なフェーズ3臨床試験であるREACH試験の結果、フルダラビン、シクロフォスファミドのみを併用するFC療法に比べて、無増悪生存期間を10カ月延長し、完全奏効率は2倍近くなった。成果はサンフランシスコで開催されている米国血液学会でポーランドMedical UniversityのTadeusz Robak氏によって9日に発表される。6日に開催された記者会見でRobak氏がデータを公表した。

 REACH試験は、17カ国で552人の再発または難治性のCLL患者を対象に行われた。被験者は、平均して1回の前治療を受けており、アルキル化剤単剤の治療を受けた患者が66%、プリン誘導体治療を受けた患者が16%、併用化学療法を受けた患者が18%だった。28日を投与1サイクルとして、FC療法群には、1日目から3日目までフルダラビン25mg/m2とシクロスフォスファミド250mg/m2を静注投与した。FCR療法群はFC療法に加えて1日目(1サイクル目は0日目)にリツキシマブを投与した。リツキシマブは1サイクル目は375mg/m2の投与量とし、2サイクル目以降は500mg/m2とした。試験の主要評価項目は無増悪生存期間だった。

 試験の結果、FC療法群の無増悪生存期間は20.6カ月だったのに対してFCR療法群の無増悪生存期間は30.6カ月と10カ月延長した。完全奏効率はFC療法群が13.0%だったのに対して、FCR療法群は24.3%となった。奏効率はFC療法群が58.0%に対してFCR療法群は69.9%となった。全生存期間中央値はFC療法群が51.9カ月だったが、FCR群は中央値にまだ到達していない。

 一方、副作用は重篤な副作用、軽度な副作用ともに、発熱性好中球減少症、注射関連反応、良性・悪性新生物、B型肝炎がわずかにFCR療法群で多かった。一方、感染症は管理可能で両群とも同等だった。