ヤクルトは、同社の抗悪性腫瘍剤イリノテカン塩酸塩(商品名「カンプト」)の膵臓癌への効能追加を目的として臨床試験を開始したと、12月3日に発表した。

 膵癌では、ゲムシタビンが一次治療薬となっている。ただし、ゲムシタビンに耐性を獲得した患者に対する治療法は、未だ確立されていない。そのため、ヤクルトは、ゲムシタビンが無効の膵癌患者を対象に、イリノテカンとS-1を併用する臨床試験を実施したという。イリノテカンとS-1を併用する臨床試験は、海外でも例が無く、国際的に見ても初めての試みとなる。

 同臨床試験は、フェーズIIとして、国内13の医療機関で120人を対象に行われる計画だ。ヤクルトの広報によると、膵癌診療を行っている主要な医療機関は同臨床試験に参加しているということだ。