進行非小細胞肺癌に対し、抗上皮細胞成長因子受容体(EGFR)抗体セツキシマブと化学療法を投与したフェーズ3臨床試験「FLEX」の新たな解析で、初期に皮疹が現れた患者の生存期間が15カ月と、皮疹の現れなかった患者に比べ有意に延長していたことが分かった。この結果は、2008 Chicago Multidisciplinary Symposium in Thoracic Oncologyで報告されたと、スイスMerck Serono社が発表した。

 FLEX試験は、3B期および4期の非小細胞肺癌患者1125人を対象に、シスプラチンとビノレルビンによる化学療法群と、化学療法にセツキシマブを加えた併用群を比較した多施設無作為化試験。生存期間中央値は化学療法群が10.1カ月であるのに対し、併用群では11.3カ月と報告されている(ハザード比は0.87、p=0.04)。

 今回の解析で、セツキシマブの投与を受けた患者のうち、治療開始3週間以内に、グレード1から3のざ瘡様の皮疹が現れた患者(290人)の生存期間中央値は15.0カ月(95%信頼区間12.8-16.4カ月)だった。一方、皮疹が現れなかった患者(228人)では8.8カ月(同7.6-11.1カ月)で、ハザード比は0.63(95%信頼区間0.52-0.77、p<0.001)だった。

 治験責任医師の1人であるドイツGrosshansdorf病院のUlrich Gatzemeier氏は、「FLEX試験は非小細胞肺癌にセツキシマブという新たな選択肢を与えるだろう」とし、「その上、初期の皮疹が現れた患者は、皮疹は薬が効いている表れであることに力づけられる」と述べている。