「全世界の小児癌患者の約8割が治療を受けられずにいる」。日本小児がん学会、日本小児血液学会などの合同総会と同時に、2008年11月15日に開催された「がんの子どもを守る会」創立40周年記念公開シンポジウムにおいて、International Confederation of Childhood Cancer Parent Organisations(ICCCPO)の会長であるBenson Pau氏は、世界の小児癌患者の置かれている状況を訴えた。

 Pau氏によると、全世界で毎年約25万人の小児癌が発症しているという。そのうち約8割の約20万人は、治療にアクセスできずに死亡しているのが現状だ。一方、治療を受けた約2割の患者のうち、3万5000人が治癒し、癌サバイバーとなっている。ただし、リハビリなどの支援を必要とする場合が多い。また、1万5000人は緩和ケアなどの支援を必要としている。

 Pau氏は、「特に、東南アジアやアフリカなどの小児癌患者の多くが治療にアクセスできずにいる」と訴える。小児癌患者の親の会であるICCCPOは、全世界の小児癌患者の支援のため、2007年にWorld Child Cancer Foundation(WCCF)を設立。途上国において遅れている小児癌診療の改善のための活動を開始していると語った。