転移性腎細胞癌にセカンドラインまたはサードラインとしてマルチキナーゼ阻害剤のソラフェニブとサイトカインであるインターロイキン21(IL21)の併用投与が有望であることがフェーズ2臨床試験の中間結果で明らかとなった。成果は10月21日から24日にスイスジュネーブで開催されている第20回EORTC-NCI-AACR Symposium on Molecular Targets and Cancer Therapeuticsで米University of Colorado Health Science CenterのThomas Flaig氏によって発表された。

 フェーズ2試験は1種類以上の前治療を受けた経験のある腎細胞癌患者に、7週間を1コースとしてソラフェニブを400mgを1日2回連日投与し、IL21は30μg/kgを1日目から5日目と15日目から19日目まで毎日投与した。安定状態(SD)以上の結果が得られた場合には1週間休薬して、投与を継続した。

 33人の患者が2008年1月から2008年8月まで登録され、2008年9月時点で32人の患者のデータが安全性評価に、18人の患者が有効性の評価に利用可能だった。患者のうち56%に当たる18人がスニチニブの投与を受けていた。

 試験の結果、確認部分奏効(PR)が3人(17%)、未確認PRが2人(11%)、安定状態(SD)が11人(61%)で見られ、奏効率は17%、完全奏効、PR、SDを合わせた疾患制御率は89%だった。無増悪生存期間中央値はまだ到達しておらず、14人の患者が1コース、2コース、3コース目の投薬を受けている。3コースまで追跡した患者19人のデータが利用可能で、7人の患者がSDかそれ以上の状態だった。

 一方、副作用は多くのものがグレード1か2だった。10%以上の頻度でグレード3以上の副作用がみられたのは、低リン血症(12人)、手足症候群(8人)、皮疹(5人)、血小板減少症(3人)だった。IL21に関連したと考えられる重篤な副作用として急性腎不全などが認められた。