去勢抵抗性の転移性前立腺癌において、男性ホルモン合成阻害剤である酢酸アビラテロン (CB7630)が、プレドニゾンとの併用で、前立腺特異抗原(PSA)値を半減させ、一部の患者では骨転移の改善も見られたことが、フェーズ2臨床試験で明らかになった。米Cougar Biotechnology社が10月17日、ネバダ州で開催されたProstate Cancer Foundationの第15回Annual Scientific Retreatで報告されたと発表した。

 アビラテロンは、男性ホルモン(アンドロゲン)合成に関与するCYP17(17α-hydroxylase/C17,20-lyase複合体)を選択的に阻害する製剤。男性ホルモンの一種であるテストステロンの精巣や副腎での産生を阻害することが期待されている。

 フェーズ2臨床試験(COU-AA-BMA)は米テキサス大学M.D. Anderson癌センターのEleni Efstathiou氏らによって行われた。骨転移のある去勢抵抗性の転移性前立腺癌患者44人を対象に、CB7630(1000mg)を1日1回、プレドニゾン(5mg)を1日2回、経口投与した。

 このうち38人(86%)は10以上の骨病変があり、7人(16%)は肝転移、14人(32%)はリンパ節転移があった。また試験開始前に、化学療法を受けていた患者は38人(86%)で、27人(61%)は2種類以上の化学療法を受けていた。

 中央値で6カ月以上の治療が行われた結果、評価できた41人のうち、21人(51%)で前立腺特異抗原(PSA)値が50%以上低下し、5人(12%)では90%以上の低下が確認された。全身状態(performance status)の改善も24人(59%)で見られた。

 骨転移の変化が分析できた16人では、4人(25%)が改善、11人(69%)で症状が安定していた。また、すべての患者で、血清および骨髄テストステロンが検出レベル(10ng/ml)以下に低下していた。

 同社は、2008年4月にフェーズ3試験を開始している。去勢抵抗性の転移性前立腺癌で、ドセタキセルベースの化学療法が無効となった患者を対象に、abirateroneとプレドニゾンの併用と、プラセボとプレドニゾンの併用を比較する。登録人数は1158人、試験終了は2011年と予定されている。