スイスHoffmann-La Roche社は10月6日、進行非小細胞肺癌のセカンドライン療法として、抗血管内皮増殖因子(VEGF)抗体ベバシズマブと上皮成長因子受容体阻害剤のエルロチニブを併用投与すると、エルロチニブの単独投与に比べて、無増悪生存期間が延長、奏効率も向上することが確認されたと発表した。ただし、試験の主要評価項目であった全生存期間については統計学的に有意な延長は認められなかった。

 発表されたのは多施設プラセボ対照無作為化二重盲検試験BeTa Lung試験の結果、明らかになったもの。安全性上の新たな問題は見出されなかった。成果の詳細は11月13日から15日にシカゴで開催される2008Chicago Multidisciplinary Symposium in Thoracic Oncologyで発表される。

 今回の結果についてRoche社の医薬部門のCEOであるWilliam M.Burns氏は、「進行肺癌は予後が悪く治療が極めて難しい疾患だ。我々はベバシズマブとエルロチニブの併用で臨床的な効果が患者で確認されたことに勇気付けられた。今回の結果は現在認められているベバシズマブとエルロチニブの適応には影響しない」と語った。

 化学療法とベバシズマブを併用投与したのちにファーストラインのメインテナンス療法としてアバスチンとエルロチニブを進行肺癌患者に投与するATLAS試験も現在行われており、結果は2009年前半に出る予定だ。