5FU系抗癌剤のS-1が進行または再発子宮頸癌に有効である可能性が、わが国で行われたフェーズ2臨床試験の結果、明らかとなった。成果は9月12日から16日にストックホルムで開催された欧州臨床腫瘍学会(ESMO)で大阪府立成人病センター婦人科部長の上浦祥司氏によって発表された。

 フェーズ2臨床試験は37人の患者を対象に行われた。安全性については全員評価され、効果については36人を対象に評価が実施された。年齢中央値は57歳(33-72)でPS0が27人、PS1が10人と比較的全身状態の良い患者が対象となった。患者には42日間を1サイクルとし、1日2回S-1を28日間連続投与し14日間休薬する用法がとられた。S-1の投与量は体表面積が1.25m2未満の場合は1日80mg、1.25m2以上1.5m2未満の場合は100mg、1.5m2以上の場合は120mgとした。

 試験の結果、完全奏効は0人、部分奏効が11人、安定状態(SD)が18人で奏効率は30.6%(90%信頼区間18.2-45.5)だった。全生存期間中央値は469日(90%信頼区間351-540)で1年生存率は58.3%、2年生存率は27.8%。治療成功期間(TTP)中央値は159日(90%信頼区間136-200)。

 主な血液学的な副作用でグレード3以上が5%以上に認められたのは貧血(16.2%)、好中球減少症(8.1%)リンパ球減少症(5.4%)、血小板減少症(5.4%)だった。貧血と血小板減少症で1人ずつグレード4が認められた。非血液学的毒性でグレード3以上が5%以上に認められたのは、下痢(21.6%)、食欲不振(16.2%)、倦怠感(5.4%)だったが、グレード4は認められなかった。

 最近多国籍フェーズ3試験が開始されたという。